
サウンドスケープ研究を「耳の証人」(特定の場所で聞かれた音についての記述を含む紀行文や日記等)による文献研究として展開することはできますが、その醍醐味はやはりフィールドワークにあります。そのためゼミ生のなかには、それぞれの土地での各種ワークショップへの参加や、それぞれの土地のもつ力、地元の人々の交流等にインスピレーションを得て、独自の創作活動を展開する者が少なくありません。たとえば、入江恭平さん(2018年度卒業生)は、<SCAPEWORKS円山町>の活動への参加をきっかけとして卒業制作、まち歩き演劇<書を持て、まちを巡ろう:神泉・円山町篇>を製作しました。現在は、SPAC-静岡県舞台芸術センターの制作部に所属しています。

まち歩き演劇「書を持て、まちを巡ろう:神泉・円山町篇」(2019)
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こうしたプロジェクト実践の鳥越研究室における系譜には各種のものがあります。たとえば2011年度には3年ゼミ生全員で、青山キャンパスをフィールドとして「青山学院らしい音さがし」というプロジェクトを実施しました。その結果を踏まえ、メンバーの一人だった佐藤秀樹さん(2012年度卒業生)は翌年、卒業制作としてBlu-ray・CD・解説書から成るメディアパッケージ<音風景で紹介する青山学院大学>の制作に取り組みました。また、2020年度3年ゼミのメンバーは、善福寺池周辺でのフィールドワーク等を通じて自然・伝承・歴史社会・自然保全等の関係を学んだ結果、この地域の今後のまちづくりや環境保全活動等に役立つオリジナル・メディアとして、当地の河童伝承をもとに<河童になったカワウソ>というストップモーション・アニメーションを企画・作成しました。
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音風景で紹介する青山学院大学(2013)
河童になったカワウソ(2021)
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